循環する建築を目指して　新事業CIRCULUS始動

解体しゴミにしてしまう建築から循環する建築へ

ある朝、通勤のため駅で電車を待っていると、ホームの目の前にある鉄筋コンクリート造りの低層集合住宅の解体が始まりました。

壊された躯体の断面から見えている鉄筋の本数など数えながら、あそこは解体は大変なところだろうななどと建築家として、日常業務の延長線としてぼんやりと眺めていました。

頑丈な建物ですから、大きな重機を使ってもそう簡単に解体されるわけではありません。

その様子を毎朝眺めながら、ふと疑問を持ったのです。

まだまだ使える建物を膨大な労力を掛けてゴミにしてしまう現実。建築家としてもっと考えられることはないのだろうか。自分たちの設計するものにもっと主体的に関わり、責任をもつことはできないのだろうかと。

建築を循環していくものに変えていきたいという想いと共に、まずは小さな一歩から、自分たちでできる一歩、CIRCULUS事業を立ち上げました。​建築を一部からでも少しずつ循環させていく、そんな仕組みづくりです。

自分たちで設計デザインしたものを3Dプリンタを活用し、自分たちのアトリエでつくる、新しい取り組みをスタートしました。

CIRCULUSでは内装仕上げ材や造作家具、什器などをポリマー樹脂でつくります。これらの制作物は、不要になったら回収し、粉砕し材料にもどして、また新たなかたちへと作り変え、建築を循環させていく。これがCIRCULUSのミッションです。

ぜひわたしたちの新たな取り組みを応援してください！

https://www.circulus.design