Nishihara-no-Nagaya
にしはらのながや
Location
Toshima-ku, TOKYO
東京都豊島区要町三丁目17-15
Client
N3 Studio
株式会社エヌキューブスタジオ
Building Type
Apartment house
賃貸共同住宅
Kume Structural Research & Development Office
Structural design
久米弘記建築構造研究所
Installation design
Tetens Engineering Co.,Ltd.
株式会社テーテンス
Contractor
Okaken
岡建工事株式会社
Site area
195.07 sqm
Building area
90.94 sqm
Tatal area
270.41 sqm
Design period
2009 May-2010 Aug
平成21年5月-平成22年8月
Completion
2011 Jul
平成23年7月
Good Design Award 2012
コミュニティーを求めて“集まって住みたい”人達がいます。建築主は、自分たちを含めて同居する人達と共に、開かれたコミュニティーを作っていきたいと考えていました。もちろんそれは強要するものではなく、開きたい時に開くことができ、そうでない時は距離感を保てるような自由度を持ち合わせていなければなりません。この建物が『にしはらのながや』と名付けられたのも、“ながや”という響きが落語に登場するような同居人達の賑やかなコミュニティーを連想させるからです。
中庭のある地階の上部に、隣同士がスキップしたフロアを持つ4つの棟が立ち上がり、階段状のブリッジで繋がれています。 隣家の間をぬけてくる風の道や隣接する庭先との接点を意識しながら建物のボリュームを抑え、 地階の住空間により多くの自然光を到達させるべく、 中庭に面する各棟の外壁を傾斜させています。 賃貸室部分は税制上のメリットがある 40 m²以上の室を多く確保するため、 ブリッジを介して4つの棟を絡み合うように 分割していき、 各戸が独立した関係を保ちながら、 様々な大きさの窓辺やルーフテラスからは共に暮らす隣人の生活が見え隠れします。